【愛知県碧南市・長崎県長与町】事例共有イベント開催レポート

2024.08.09

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2024年7月30日に開催された「自治体向け:愛知県碧南市・長崎県長与町が登壇する事例共有イベント(オンライン開催)」の内容をまとめたレポートです。本セミナーでは、長崎県長与町と愛知県碧南市の担当者から、導入の経緯や成果についてお話いただきました。

登壇者

  • 長崎県長与町役場 総務課 森川様

  • 愛知県碧南市役所 秘書課 尾崎様

イベント内容 

導入に至った経緯

森川さん:長与町が抱えていた課題は、主に以下の3点でした。

  1. 受験者数の減少: 特に土木職において深刻で、昨年度の大卒の受験者は0人でした。

  2. 採用情報の発信力の弱さ: 広報誌やウェブサイト、LINEアプリでの情報発信は、主に町民への周知にとどまっていました。

  3. 紙媒体での応募受付: 応募者にとって負担が大きく、受験者数の増加を妨げる一因となっていました。

Webでの応募受付を検討していたところ、長崎県町村会から県内全市町でのパブリックコネクト導入の提案があり、これを受け入れる形で導入に至りました。

(補足)長崎県下の自治体様の人材採用においては、共同試験ではないものの、町村会さんが採用試験のフォローやサポートをされていました。しかし、紙媒体での運用やPRなどに課題を抱えている自治体が多く、町村会様と協議を重ねた結果、パブリックコネクトの一括導入に至りました。なお、ご契約は各自治体様と個別に締結させていただいております。

尾崎さん:碧南市が抱えていた課題は、主に以下の3点でした。

  1. 併願による内定辞退: 特に男性の辞退が多く、合格しても辞退されてしまうケースが課題でした。

  2. 保育士・幼稚園教諭の応募者不足: 応募者が少なく、採用に苦戦していました。

  3. 紙媒体のみの応募受付: 応募者と職員の双方にとって負担が大きい状況でした。

パブリックコネクトは、2025年3月末までの無償提供期間を機に、試験的に導入しました。前任者がシステムの使い勝手の良さに魅力を感じたこと、そして採用予算や広告費用が限られる中で、広告と応募受付を一つのシステムで完結できる点が導入の決め手となりました。

動画作成の経緯と目的

森川さん:長与町出身者だけでなく幅広い層に町の魅力を伝え、受験者を増やすことを目指し、動画制作を行いました。

1つは、長与町出身ではない職員を起用しました。出身地の異なる職員が登場することで、より多くの方々に共感を持っていただけると考えたためです。

もう1つは、土木職です。深刻な人材不足だったため、転職者をターゲットに、民間企業出身職員に公務員の土木職の魅力を発信してもらいました。

長与町の動画はこちらから

尾崎さん:辞退防止と魅力発信を目的に、若手職員に出演してもらいました。

保育士・幼稚園教諭の動画は、応募者が少ないという課題があったため、仕事の魅力ややりがいをPRすることを目的として作成しました。 

若手職員の動画は、特に男性の辞退者が多いという課題があったため、碧南市に就職すると楽しいということが伝わるように作成していただきました。

碧南市の動画はこちらから

導入後の応募者数の変化

森川さん:パブリックコネクト導入後の効果は大きく、全体の応募者数が昨年の2倍になりました。特に、昨年は応募者がいなかった大卒の土木職においても、今年は3名の方が応募し、実際に受験していただきました。 

また、長与町のパブリックコネクト上の求人閲覧数は2万件以上でした。従来のウェブサイトでは考えられないほどの数値です。 これらの結果から、パブリックコネクトの導入は非常に良い結果に繋がっていると感じています。

尾崎さん:応募者数は、昨年度も募集を行った職種に限りますが、1.4倍から2倍に増加しました。また、今年度は水族館の学芸員も募集しました。最終的に4名の方に応募いただき、採用に至ることができました。

業務負担の削減

森川さん:以前は郵送作業に多くの手間がかかっていましたが、パブリックコネクト導入後は郵送作業が無くなり、業務が大幅に効率化されました。

例えば、合格通知を紙ではなくパブリックコネクトのメッセージ機能で送信しました。最初は受験者がメッセージを確認してくれるか不安でしたが、返信期限を明記するなどの工夫をすることで、問題なく運用できました。 

さらに、メッセージ送信の際にテンプレート機能と変数機能を活用することで、簡単に個別の通知を作成できるようになり、業務効率が大幅に向上しました。

受験票についても、当初は印刷して持参してもらうようにしていましたが、印刷できない場合の対応などを考慮し、受験票がなくても受付で本人確認ができれば受験可能という運用に変更しました。この運用でも特に問題はなく、来年からは受験票の廃止も検討しています。

また、以前は紙媒体で提出された応募情報をExcelに入力する作業がありましたが、パブリックコネクトではCSVファイルで取り込めるため、そういった作業もなくなりました。

尾崎さん:昨年度まで応募書類を市役所に持参するよう求めていましたが、パブリックコネクト導入後はその必要がなくなりました。

以前は、応募書類の受付に人事係の職員全体で対応していましたが、それがなくなったことで、全員が本来の業務に集中できるようになり、業務効率が大幅に向上しました。

受験票については、スマートフォンでの提示も可能としたため、以前のように窓口で受験票を発行する手間が省け、事務処理や当日の受付もスムーズになりました。

また、合格通知もパブリックコネクトのメッセージ機能で送信したことで、郵送の手間や費用が削減され、応募者もすぐに結果を確認できるようになりました。ただし、一部の応募者からメッセージが迷惑メールフォルダに入ってしまうという意見があったため、事前に設定確認の周知を徹底する必要があると感じています。

アンケート結果から見えた効果

尾崎さん:「持参の場合と比べて応募しやすかった」という声があったり、紙での受付であれば応募をしなかった可能性のある方も取り込め、Web化の効果を実感しています。

また、サイトに掲載している職員インタビューなども参考にされ、応募のきっかけになったという声もあり、嬉しく思っています。遠方からの応募もあったのですが、これは今までにない状況です。

利活用方法

森川さん:採用説明会で、パブリックコネクトで作成した動画を受験者の待ち時間に見てもらったり、採用ページのQRコードを配布してその場で応募を促すなどの活用をしました。QRコードは、皆さん特に問題なく利用しているようでした。

西田(パブリックコネクト):今後、パブリックコネクトをより効果的に活用していただくための提案として、選考活動中のメッセージ機能の活用があります。例えば、選考期間中に新しいブログや動画を掲載した際に、応募者へメッセージで通知することで、志望度向上や併願対策に繋がると考えています。

また、合格後の辞退防止にもメッセージ機能を活用できます。合格発表後も継続的にメッセージを送信し、新しいコンテンツを紹介することで、入職への意欲を高め、辞退を防ぐ効果が期待できます。

 ぜひ、採用活動中だけでなく、採用決定後もメッセージ機能を活用して、志望度向上や辞退防止に繋げていただければと思います。

今後の展望

森川さん:今後は、全庁的に活用を広げ、会計年度任用職員の採用にも利用していきたいです。特に、専門職の採用に苦慮している部署もあるので、パブリックコネクトを活用することで、採用活動を効率化し、より効果的に人材を確保できると期待しています。

尾崎さん:長与町さんのように、会計年度任用職員の募集にもパブリックコネクトを活用したいと考えています。